2008-02-22

日本株は今が買い時?

澤上さんは「日本株は今が買い時、個人投資家はすぐに行動すべき」とセミナーで強調した。
ターゲットは国際競争力の高い日本の製造業。

2月20日に赤坂プリンスで行われた日経ヴェリタス創刊記念シンポジウム「投資の時代を生きる」に行ってきた。
澤上篤人氏、「おかねのこねた」の春山昇華氏、生活設計塾の深田晶恵氏と日経の滝田洋一氏の司会でのパネル討論と、ジム・ロジャース氏の講演「2008年グローバル投資のトレンド」の構成で、3月16日創刊の週刊誌「日経ヴェリタス」の宣伝のためのセミナーだ。
「日経ヴェリタス」は毎週日曜日の朝に配達される個人投資家向けの週刊紙(誌ではない)だそうだ。
日経金融新聞と日経公社債情報を1月に廃刊して、新たに創刊されるという。インターネットでも購読者向けに記事などを掲載するそうだ。
見本誌を見てもまだ内容は少なく、今後に期待される部分が大きいが、日経のやることだからそれなりのものにしてくれると期待している。ただし株式の相場表は50音順で使い物にならない。ミクロの数字は載っているがマクロの数字が無く不便、など不満はある。
私が愛用している週刊東洋経済、オール投資、東洋経済オンラインをひとつにしたようなものにしてほしい。また追加費用がかかっても会社情報(四季報)をオンラインにして、随時アップデートしてほしい。出来るだけ多くの個別銘柄の解説記事などもほしい。

さて、セミナーだが、「賢明な投資とは」を主題に滝田氏の司会で始まった。
澤上氏は、「長期投資の最高のタイミング、個人投資家が動くべき時」、
春山氏は、「証券化バブルは信頼を失った、今年春~10月の間にボトムをつける、5月連休明けの可能性が高い」、
深田氏は、「今回のこと(サブプライム問題の影響による暴落)であわてている人(個人投資家)はいない」
と、応援演説を聞いたような気がした。
ジム・ロジャース氏は、いつもの内容と変わらず、あまり面白みがなかった。しかし、まだコモディティに注目しミューチャルファンドをとおした投資が有効で、2020年までは強気相場が続く、という見通しにはいつもながら説得力があった。
このセミナーのような内容をヴェリタス紙面で毎週展開してくれたら面白い。

目先は日本株の安値を拾っていくことにしよう。
世界的な金利低下が予想される中、債券ファンドの組入を増やそうかと思っていたが、ドル安がどこまで進むか不透明なこともあり、しばらく、見送る。

ついでに、
「カンブリア宮殿」に株価効果があるそうな。

大和総研のクオンツアナリスト吉野さんのレポートを読んだ。
「サザエさんと株価の関係」を読んで以降、面白い話題がないかレポートを注目しているのだが少々難しい。今回はいつも気に入って見ているテレビ番組との関係だったので、読んでみた。
結論から言うと、相場は放映される月曜日まで上げ、放送されてからいったん下げるが、木曜日ぐらいからまた上げに転ずるということ。(TOPIXと比較して)

たしかに、経営者や企業のポジティブな面を取り上げてトップ自らが話すので、説得力がある。できの良い投資家説明会のようなものなのだ。番組の予告で株が買われ、放映されると利食い売りが出て、それを見た長期の投資家が拾い始めるというところか。しばらく観察してみよう。

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