2008-02-06

続く世界同時株安、下げもまた楽しみ--今日(2月6日)の株式市場

 「米景気後退懸念で今年2番目の下げ幅」(QUICK MoneyLife)、日経平均は前日比646円26銭(4.70%)安の1万3099円24銭、前日のNY市場で今年最大の 下げとなったため、地球を一周して東京市場でも大幅な下げとなった、と言うことらしい。オリックスなど業績予想を下方修正した銘柄も足を引っ張ったよう だ。米景気後退懸念やサブプライム問題への不安が強まり世界同時株安が再び進行している。
 しかし、相場の下げは投資家にとって悪いことだけではない。見方を変えればマーケット全体に引っ張られて不当に安い価格をつけている銘柄を買えるバーゲンセールでもある。また、過去に高値で買った銘柄を安値で買い増して平均単価を下げることも出来る。
 そして、この時期にメリットがあるのは、配当取りに使うこと。高配当銘柄を安く買うと配当利回りが高くなる。3月決算の株主確定日までに短期間で仕入れる好機だ。

 しかし、先行きはどう読めばいいのだろう。
 米景気悪化は定説のように言われるようになったし、サブプライムに続くモノライン問題は底が見えてこないらしい。投資家のリスク許容度の低下は止まらず、まだ世界中の株が売られるというのか。
日経平均で「12000円を割り込むことはない」「上半期には14000円から15000円に回復する」と言うアナリストもいるようだが、今売られている原因がなくなるメドが見えないのに信用できない。企業の業績予想も出始めているが、どうも減速感があるようだ。

 個人投資家はどうしたらいいのだろう。
 まだ下げるかもしれないが、欲しくてたまらない銘柄をそろりと買い始めるのか。底値に近い高配当銘柄を探して配当取りまでの短期のギャンブルに挑むか。下 げたときに少しずつインデックスを買っておくか。それとも全部投げ出して利益確定あるいは損失確定させておいて、底を待つか。
 やはり、これ以上のリスクは取りたくないので、おとなしくしていて、直近の安値(1月22日の日経平均で12500円)を下回るような下げがあったときに少しずつTOPIXを買い増すことにしよう。

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