2008-02-23

今年もまた花粉症

今日(2月23日)、土曜日にもかかわらずある会合のため東京に出てきた。
午後の中途半端な時間なのだが、強風で東海道線のダイヤが乱れていたせいかかなり乗客数は多かった。
暖かいのだが朝から強風が吹き前を向いて歩けないぐらいだった。

そして、東京駅に降り立った瞬間に、突然目のかゆみや鼻水、くしゃみが襲ってきた。
また今年も来たかという感じである。

毎年のことなので、今年も2月に入ってから市販の薬(エーザイ、ハイガード)を飲み始め、知人のアドバイスもありナツメヤシを食べ、鼻の穴に花粉の侵入を防ぐクリーム(フマキラー、アレルシャット)を塗り、来るべき日に備えてきた。
しかし、そんなことは何もしていなかったかのように、症状は襲ってきた。

上野精養軒まで行くのであるが、出来るだけ外気に触れたくないので、タクシー乗り場に駆けつけた。
車の中で目を掻いて鼻をぐしゅぐしゅやっていると、マスクをした運転手さんも、花粉症とのこと。
そして、驚くべき光景が。
日本橋の交差点から東京の東の空を見ると黄色く染まっている。
二人で「あれは花粉だ。東の山の花粉が首都圏制圧を狙っている」と何の根拠もなく意見が一致した。

関東地方ではここ数日暖かくなってきており、花粉が本格的に飛ぶ準備が完了していたのだろう。それが、この強風もあり一気に飛散しているのだ。
今年は例年の2倍以上の花粉か飛散するという予報もあるそうだ。どうせなら、このような機会にまとめて一気に飛散してくれたらよいのだが。

会議の前にも、話題は花粉で持ちきり。北海道や沖縄など全国から参加者が集まっているのだが、その話題に集中するのは主に関東地方の参加者。
地方独特の現象なのだろうか。私が発症した10数年前ぐらいから花粉症患者は増加しているように感じる。周囲の人と同じ悩みを共有する連帯感みたいなものを感じる。
毎日、天気予報で花粉の飛散量の予想が報じられる。それに一喜一憂する日本人という新たな国民性が生まれたようだ。

2008-02-22

日本株は今が買い時?

澤上さんは「日本株は今が買い時、個人投資家はすぐに行動すべき」とセミナーで強調した。
ターゲットは国際競争力の高い日本の製造業。

2月20日に赤坂プリンスで行われた日経ヴェリタス創刊記念シンポジウム「投資の時代を生きる」に行ってきた。
澤上篤人氏、「おかねのこねた」の春山昇華氏、生活設計塾の深田晶恵氏と日経の滝田洋一氏の司会でのパネル討論と、ジム・ロジャース氏の講演「2008年グローバル投資のトレンド」の構成で、3月16日創刊の週刊誌「日経ヴェリタス」の宣伝のためのセミナーだ。
「日経ヴェリタス」は毎週日曜日の朝に配達される個人投資家向けの週刊紙(誌ではない)だそうだ。
日経金融新聞と日経公社債情報を1月に廃刊して、新たに創刊されるという。インターネットでも購読者向けに記事などを掲載するそうだ。
見本誌を見てもまだ内容は少なく、今後に期待される部分が大きいが、日経のやることだからそれなりのものにしてくれると期待している。ただし株式の相場表は50音順で使い物にならない。ミクロの数字は載っているがマクロの数字が無く不便、など不満はある。
私が愛用している週刊東洋経済、オール投資、東洋経済オンラインをひとつにしたようなものにしてほしい。また追加費用がかかっても会社情報(四季報)をオンラインにして、随時アップデートしてほしい。出来るだけ多くの個別銘柄の解説記事などもほしい。

さて、セミナーだが、「賢明な投資とは」を主題に滝田氏の司会で始まった。
澤上氏は、「長期投資の最高のタイミング、個人投資家が動くべき時」、
春山氏は、「証券化バブルは信頼を失った、今年春~10月の間にボトムをつける、5月連休明けの可能性が高い」、
深田氏は、「今回のこと(サブプライム問題の影響による暴落)であわてている人(個人投資家)はいない」
と、応援演説を聞いたような気がした。
ジム・ロジャース氏は、いつもの内容と変わらず、あまり面白みがなかった。しかし、まだコモディティに注目しミューチャルファンドをとおした投資が有効で、2020年までは強気相場が続く、という見通しにはいつもながら説得力があった。
このセミナーのような内容をヴェリタス紙面で毎週展開してくれたら面白い。

目先は日本株の安値を拾っていくことにしよう。
世界的な金利低下が予想される中、債券ファンドの組入を増やそうかと思っていたが、ドル安がどこまで進むか不透明なこともあり、しばらく、見送る。

ついでに、
「カンブリア宮殿」に株価効果があるそうな。

大和総研のクオンツアナリスト吉野さんのレポートを読んだ。
「サザエさんと株価の関係」を読んで以降、面白い話題がないかレポートを注目しているのだが少々難しい。今回はいつも気に入って見ているテレビ番組との関係だったので、読んでみた。
結論から言うと、相場は放映される月曜日まで上げ、放送されてからいったん下げるが、木曜日ぐらいからまた上げに転ずるということ。(TOPIXと比較して)

たしかに、経営者や企業のポジティブな面を取り上げてトップ自らが話すので、説得力がある。できの良い投資家説明会のようなものなのだ。番組の予告で株が買われ、放映されると利食い売りが出て、それを見た長期の投資家が拾い始めるというところか。しばらく観察してみよう。

2008-02-17

久しぶりにモーツァルトの音楽を聴いたような気がする

今日(2月17日(日))、私が所属する弦楽合奏団(最近は室内管弦楽団として2管編成の曲も演奏)の演奏会だった。
プログラムは、
 レスピーギ 「リュートのための古代舞曲とアリア」第3組曲
 モーツァルト 交響曲第29番
 モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第3番
この前に、このオーケストラの団員を養成する目的のヴァイオリン教室の演奏があった。
私も10年少し前にチェロ教室の一員として舞台にのった懐かしい記憶がよみがえってきた。

チェロ歴は10年を超えるのに、普段練習しないからなかなかまともに弾けない。
特にレスピーギは楽譜の3割程度しか音を出していないのではないだろうか。
音を出していても楽譜にないリズムや音程がたくさんでていたような気がする。
(終了後、落とした音が足下を覆い尽くしていたような気がする。)
このオーケストラのいいところは私のような奏者もステージにのせてもらえること。
弦の各パートのトップにプロの先生を置き、普段からその先生について練習して合奏能力を高めていくことに特徴がある。先生の背中を見て合わせられるところを弾いていると、合奏できたような気がするところがいいのだ。
しかし、本当によく練習をして本番に望んでいる人もたくさんいる。どんどん差が付くばかりだ、と思っても、普段はなかなか練習できない(しない?)。中高年対策(もともとはホルン吹きでまだ現役)として始めたチェロだが、このままでは間に合わないような気がしてきた。

今日の演奏は、モーツァルトのシンフォニーは楽しかった。ただ、弾けるところが多かった、と言うぐらいだが、後ろのコントラバスとトップのリードについて行くと自然と弾けたような気がした。
圧巻は、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲。ソロは田口美里。以前に練習に合わせに来たときは上手な子だなと思っただけだが、昨日のゲネプロでは遠慮がちながら美しい音で伸びやかなモーツァルトを予感させた。
今日の本番での演奏は本当に素晴らしかった。自分の音が休みの時だけでなく、弾きながらも聴き入ってしまった。彼女の音楽に引き込まれるような気がした。
美しく伸びやかな素直なメロディで、「モーツァルトはこれやで!」と思ってしまった。久しぶりにモーツァルトの音楽を聴いたような気がする。「田口美里」覚えておこう。

おまけだが、この演奏会に楽しみがもう一つ。入場料を補助犬協会に寄付する関係で、補助犬(介助犬、盲導犬)が会場にプロモーションのために来場し、ホワイエ(ロビー)でお客さんに愛想を振りまく。2匹来るのだが、それがまたかわいい。ハーネスをつけていない補助犬は甘えるのが好きで来場者の大人気。出演者の特権で開場前に犬たちと遊び、グッズを買いまくり。毎年キーホルダーや人形だったのが、今年はハンカチと石けんも加わった。自分には犬の刺繍が入ったハンカチと、先日バレンタインの義理チョコ(世話チョコと言っていたが)のお返しにハンカチと石けんのセットを買った。
スタッフの人たちの話では、補助犬は、まだまだ必要な人たちに行き渡る状況にはないという。自分が何ができるか解らないが、少しでも力になりたいと思った。

2008-02-15

至福の時--野原みどりリサイタル

「至福の時」とは、こういうモノなのか。
シューベルトのピアノソナタを聴いて感じた。
今までイメージしていたシューベルトとは全く違った音楽だった。

2008年2月14日(木)19:00~21:15
浜離宮朝日ホール
野原みどり シューベルト・ソナタの世界~ウォールナット・スタンウェイの音色で~
 ピアノソナタ 第13番
 ピアノソナタ 第14番
 ピアノソナタ 第21番
(アンコール)即興曲(番号は忘れた)2曲

軽やかな音からふくよかな音まで様々の音色で繰り返しの多いシューベルトの長い曲を紡いでいく。
豊かなひびきの中からクリアなリズムとメロディが優しく降り注いでくる。
決して主張する音でもなく押しつけるようなストレートな音でもない。
そしてそれらの音が余すところなく自然に私の体を通り抜けるような快感。
飽きることもなく、必要以上に高揚することもなく、自然と音楽に浸ることができる。
そんな時間を過ごさせてもらった。
これこそ「至福の時間」。野原みどりさんのリサイタル。

ステージ上のウォールナット・スタンウェイは背景にとけ込んで存在を主張しない。
ピアニストのみどりさんは指先からあるいは体全体で何かのメッセージをそのピアノに伝えようとしているように見える。どういう仕組みかよくわからないが楽器とホールの特徴と性能をみどりさんが最大限に引き出したのだろう。

終了後、ロビーで野原武伸さんとお会いした。しかし、この感動をどうやって伝えればよいかわからず、ただ「ありがとうございます。」のご挨拶だけに終わってしまった。

2008-02-10

我が家の今日の夕食は、二人前フルコースで1300円、小食中年夫婦二人の満足食生活

今日は、午後から私は来週の演奏会に向けてのホール練習。嫁はんは知り合いのコンサートに出演。
嫁はんから「晩ご飯買うといて」といわれていつもの近所のジャスコへ。

買ったのは、エースコックとイオンPBの「春雨スープ」1個99円、メインディッシュに「レディ・ミール」400円弱、デザートに森永の杏仁豆腐と千疋屋のフルーツコンポート、締めて1300円、一人前650円。駐車券にスタンプを押してもらえるか?と一瞬不安。

「春雨スープ」、いままで春雨を軽く見ていたが意外にうまい。私が食べたのは担々麺味。
エースコックのブランドのパッケージとイオンのトップバリュのブランドのパッケージと同じ値段だったのが意外だったが、99円と思うとおいしすぎる。
「レディ・ミール」は小食の中年夫婦にはちょうど良い量。五穀米ごはんと鶏のあんかけはうまかった。つけあわせに季節はずれのカボチャが多いのは冷凍食品 ならではか。これも意外で楽しい。嫁はんはスパゲティの入った方を食べたがうまそうだった。デザートはこれから風呂上がりに食べようと思う。

私たちの場合は、格差でも逆資産効果でもないが、この値段でこれだけ豊かな食生活ができるのはなぜだろう。
少なくとも倍ぐらいは金を出してもいいと思ってしまう。
こんな値段を実現できるから、中国製などの食品の品質低下を招いているのかとも思ってしまう。

私はイオン株オーナーですが、決してイオン株の購入を勧めているわけではありません。
イオン株主になると株主優待で現金での買い物で3%のキャッシュバックを受けられます。
ジャスコをメイン・スーパーにしている私にとって高配当・高優待利回りになります。

当面、イオン株は保有し続けようと思います。そこそこ値上がりして上場来高値に近づくまで。

協調した対策を出せなかったことはネガティブな材料--G7共同声明

久しぶりに日曜日に新聞を読んだ。普段は休日には新聞を読まない。読むのは平日の朝の電車の中。
G7の共同声明の中で何か材料になるモノはないか探してみた。

「世界経済はより不確実な環境に直面しているが、基礎的条件は引き続き堅固」
いまさらこんなコンセンサスは不要。基礎的条件(経済ファンダメンタルズ?)って何だろう。

「個別あるいは協調して適切な行動を取る」
こんな当たり前のことが、なぜ声明になるのか?
もし、具体的なことが話し合われたが、まとまらなかったと言うことであれば、それは何かを示して欲しかった。

「財務基盤が弱まっている金融機関の迅速な資本増強を促す」
政府系ファンドなどによる資金供給が迅速に行われているが、まだまだ足りないと言うことか。

証券化商品の評価価格の情報開示」
市場価格が付かない(つけられない)ことが問題となったのではないだろうか。
本当に適切な開示を迅速にできるのだろうか。
格付け会社の課題は忘れられたのだろうか。

「人民元の実効為替レートの上昇を促す」
欧州や米国経済にとって良いのだろうが、必要以上に中国の成長を阻害する要因にならなければよいが。
続くのはインドルピーやルーブルと言うことか。
デカップリング論が後退してしまった今は、その足を引っ張ることにならないことを祈る。

要するに、自分たちでできることは少ない、世界経済におけるG7のウエートが低下していると言うことか。結局、欧米金融機関の資本増強やクレジット市場への新マネー流入は、新興国やオイル産油国 頼み。そのためにも金融機関のディスクローズを進めて、そうしたマネーが流入しやすい環境を整備することが必要なのだろう。
額賀福志郎財務相については議長として、日本の立場をふまえて、いくつかの提言を積極的に行っていたようで好感が持てる。

金融市場に対して、G7が大きなインパクトを与えるものではないようだ。株式市場に期待していた参加者がいるとすれば、失望売りを誘う可能性がある。短期的な景気の減速が示唆されているように思う。株売りなら債券買い。それも米国債、欧州債。人民元上昇なら中国株売り。ドル/円は見方が難しいが106-108円を予想する向きが多いようなので、105円台に入れば買い始めても良いか。

2008-02-07

経済ファンダメンタルズとは何か?

 ロイターによると9日に東京で開催されるG7の声明は、世界経済について「一段と課題が多く不透明な環境にある」としながらも「経済ファンダメンタルズは依然として底堅い」と指摘するそうだ。その横で英中銀は政策金利を0.25%ポイント引き下げ5.25%にすることを決定した。今後も段階的に金利を引き下げる可能性が高く、年内に4.5%まで、来年上半期中に4.0%まで引き下げられるだろう、と言うことだ。景気下振れリスクと物価の大幅な上振れリスクへの対応が難しいらしい。

 ロンドン駐在の知り合いの話ではイギリスの物価高騰は激しく、市民生活が日に日に不安になっているという。地下鉄の一区間が(為替レートの影響もあるだろうが)日本円にして1000円を超えるという。かたやECBはインフレ率はあまり上昇していないとして政策金利を現行の4.0%のまま据え置いた。英政策金利はまだまだ高いと言うことだろうか。

 米国に代表される世界的な景気下振れリスクが、米国を発症源としたサブプライム問題の影響による信用収縮の影響が大きいとすると、少しぐらい金利を下げたぐらいでは回避できないのではないだろうか。信用力が低くなった借り手に見合った高金利で金を貸せなくなるため、より多くの破綻を招くことになりかねない。そして、その大きさが見えない。
世界同時株安の中で「経済ファンダメンタル」がどこにあるか見えない。

 このような状況で「経済ファンダメンタルズは依然として底堅い」と言えるのか。
 原因を作ったのは全てとは言わないが米国であると思う。自国のリスクを分散する目的でリスクを世界中に拡散させ、モノラインに問題を矮小化させているようにしか見えない。米国民にばらまき減税で消費を喚起しようとするのは勝手だが、世界的な信用収縮による景気後退と原油高に代表される物価高騰に責任を持ってもらいたいモノだ。

 政府の埋蔵金で米国債をしこたま購入している日本政府も明確にものを言って欲しい。 
 で、個人投資家としては、世界的な金利低下に拍手して米国債や欧州債の投信でも買っておこうかと思う。適当な投信を探してみよう。デカップリング論も後退しているので新興国債券も少し混ぜて。

2008-02-06

続く世界同時株安、下げもまた楽しみ--今日(2月6日)の株式市場

 「米景気後退懸念で今年2番目の下げ幅」(QUICK MoneyLife)、日経平均は前日比646円26銭(4.70%)安の1万3099円24銭、前日のNY市場で今年最大の 下げとなったため、地球を一周して東京市場でも大幅な下げとなった、と言うことらしい。オリックスなど業績予想を下方修正した銘柄も足を引っ張ったよう だ。米景気後退懸念やサブプライム問題への不安が強まり世界同時株安が再び進行している。
 しかし、相場の下げは投資家にとって悪いことだけではない。見方を変えればマーケット全体に引っ張られて不当に安い価格をつけている銘柄を買えるバーゲンセールでもある。また、過去に高値で買った銘柄を安値で買い増して平均単価を下げることも出来る。
 そして、この時期にメリットがあるのは、配当取りに使うこと。高配当銘柄を安く買うと配当利回りが高くなる。3月決算の株主確定日までに短期間で仕入れる好機だ。

 しかし、先行きはどう読めばいいのだろう。
 米景気悪化は定説のように言われるようになったし、サブプライムに続くモノライン問題は底が見えてこないらしい。投資家のリスク許容度の低下は止まらず、まだ世界中の株が売られるというのか。
日経平均で「12000円を割り込むことはない」「上半期には14000円から15000円に回復する」と言うアナリストもいるようだが、今売られている原因がなくなるメドが見えないのに信用できない。企業の業績予想も出始めているが、どうも減速感があるようだ。

 個人投資家はどうしたらいいのだろう。
 まだ下げるかもしれないが、欲しくてたまらない銘柄をそろりと買い始めるのか。底値に近い高配当銘柄を探して配当取りまでの短期のギャンブルに挑むか。下 げたときに少しずつインデックスを買っておくか。それとも全部投げ出して利益確定あるいは損失確定させておいて、底を待つか。
 やはり、これ以上のリスクは取りたくないので、おとなしくしていて、直近の安値(1月22日の日経平均で12500円)を下回るような下げがあったときに少しずつTOPIXを買い増すことにしよう。

2008-02-05

銀行からギャンブルのすすめ?--外貨定期預金キャンペーン--

 ある銀行から久しぶりに外貨定期預金のキャンペーンの案内が来た。
 米ドルで3ヶ月物5.5%(年率、税引き前)、1ヶ月物11.52%(同)で、他の銀行に比べて決して高いわけではない。
 こういうのに引っかかる人たちはどれだけいるのだろうか?
 高い金を出して新聞に広告も出していた位だからそれなりにいるのだろう。
 まして、円高に振れているこの時期(107円前後)だから、円安を読んでいるのだろうか。
 場口銭の高いギャンブルをすすめられているような気がしてしまう。

 1万ドルで1ヶ月物を買っても利息は96ドル。円投/円転が前提になっているので、円に直すと107円で相場が変わらなかったとしたら、手数料(片道1円)を取られて税金(20%)を引かれると、1万円以上損する計算になる。少しでも利益を出そうとするとドルは108円50銭ぐらいまで上がってもらわなければ計算が合わない。損益分岐点は1円以上のドル高と言うことになる。
 まして、1ヶ月物で11.52%
(年率、税引き前)を実現しようとすると109円と2円高くならなければ実現しない。確かに1円2円簡単に動いてしまうマーケットであるが、1ヶ月でこれを当てるのは至難の業だろう。

 金商法の影響でリスクと手数料についてはひととおりのことを書いてあるが、損益分岐点を示したのは見たことがない。これではルールを教えないでギャンブルに引きずり込もうとしているようにしか見えない。消費者が儲けようが損をしようが、銀行は為替手数料分(場口銭)は確実に儲かる。

 損益分岐点を示し、マーケットの見通しを述べたうえで、あなたも参加しませんか?、と誘ってほしいものだ。
 あるいは、円金利に比べた高金利を見せて引きずり込もうとするなら、「1週間物で50%」などと驚くようなキャンペーンをやってみてほしい。こうなるとFX(外為証拠金取引)の方が平和に見える。

開設にあたって

何度かブログを立ち上げては閉じてきたが、
久米信行氏の以下の記事を見て、もう一度始めることにした。
http://www.nikkeibp.co.jp/news/it08q1/560302/

人に読んでもらうことは必要以上に意識せず、日々感じたことや興味深い出来事、
何かのアイデアを思いついたこと、などを備忘録的に綴っていく。

分野は問わないことにした。
音楽のこと、投資に関すること、経済に関すること、読んだ本に関すること、・・・

「風ぐるま 風が吹くまで 昼寝かな」は、私の好きな言葉。
城山三郎の小説「落日燃ゆ」の中で、戦前の文人首相広田弘毅が言った言葉。
外交官の広田弘毅は、日中関係/日ロ関係が険悪になっているなかで、閑職のオランダ公使を命ぜられた。
「自ら求めず」をモットーにしている広田弘毅はこの言葉を残してオランダに赴任し、次のポストを待つことにした。
その後、風が吹いて首相にまでなったが、最後はただ一人の文人のA級戦犯として米軍に処刑された。

とっくに折り返し点を過ぎた自分のサラリーマン生活を振り返ると、決して重要な仕事をやっていたわけではないが、昼寝をする間はほとんど無かったように思う。
しかし、会社や周囲の人の期待に応えられたかというと、必ずしもそうでもない。結局「風が吹いたら 空回り」だったのだ。

サイトの紹介
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