2008-06-17

遅々として進まない我が家の防災対策


災害は忘れる間もなくやってくる?

最近、不幸な自然災害のニュースが、報道について行けないほど続いている。

5月初めのミャンマーのサイクロン被害。
最 初は、何が起こったのかよくわからず、ニュースを見ながらGoogle Earthを見て、低湿地帯(ラングーンと言うらしい)を台風が直撃し、農村地帯に甚大な被害を出し、孤立した地域が多いのだろうということがわかった。 ミャンマーの軍事政権や制憲選挙については良く理解できなかったし、被害者にどれだけ支援が届くかわからないけれども、少しでも届くならと思って赤十字の 募金などに少しずつ応募した。

テレビで見た日本円にして年間4万円の所得で生活しているとい う人々。ミャンマーについてはほとんど知らない。戦中戦後の日本軍兵士の話を描いた「ビルマの竪琴」(ストーリーはほとんど覚えていない)や、アウン・サ ン・スーチーさんの名前ぐらいしか覚えていない国だ。何もできない自分だけれども、ほんの少しの経済援助ができるのはこれぐらいしかないか。

そんなことを考えていると、5月中旬には中国四川の大地震の報道が。
早速、新華社の英文サイトを見るが(英語がよくわからないこともあり)よくわからない。日本から進出している企業にも影響があるかと思い大手小売業や自動車メーカーなどのホームページをいくつか見るが、よくわからない。

チ ベット問題やそれに続く北京五輪の聖火リレーに見る中国の混乱ぶりには少しあきれていたのだが、一転して中国の農村や山岳部の低所得層や支配民族の生活な どがかいま見られるようになって、都市部の市民生活との隔たりがクローズアップされているような気がした。しかし、想像のできない被害のようだ。

そしてその一ヶ月後6月14日(土)、岩手・宮城地震。
朝ご飯のあと、ぼーっとテレビを見ていると「地震警報」の文字が。「岩手県」と書いてあったので、「ああそう」と思っているとすぐに「地震発生」のニューステロップが表れた。
当初のニュース報道では被害報道は少なかったが、時間がたつほど拡大した被害がわかってくる。この日と次の日曜日はテレビとネットでの被害報道に釘付けになってしまった。

経済への影響があるかと思って、この地域での生産設備を持つ企業や小売りチェーンの情報を集めようとしたが、よくわからなかった。
イオン株やトヨタ株を保有しているので、株価への影響も気になる。どうも、土日で一通りの対応を終え、残った企業が週初に対応がずれ込んだだけのようだ。

しかし、被災した市民は、避難所生活が当分続くという。
私 は当時(今も)神奈川県に住んでいたので阪神大震災には遭遇しなかったが、両親は実家で被災。住居などへの直接の被害は少なかったようだが、頻発する余震 で神経を刺激された母親が翌年に(高脂血症ということらしいが)亡くなった。このとき、電話が通じたのは夕方19:30頃だが、パソコン通信と前年から始 まった商用インターネットの情報網でかなりの情報を得た。ネットの普及が被災地以外での情報流通に大きな役割を果たしたように気がする。

少しネットで調べてみると、私が高校生時代の1970年代前半には日本国内でも大規模な自然災害があったようだ。
・1974年5月9日、伊豆半島沖地震、M 6.9、静岡県で最大震度5、死者30人。
・七夕台風、昭和49年台風第8号は1974年7月6日から7月8日にかけて太平洋側を中心とする九州から関東の29都府県下で梅雨前線を刺激して大雨を降らせ、多大な被害を出した、死者145 名。
・1974年9月 多摩川水害、堤防決壊で19戸が流出。
このうち、多摩川水害については、テレビで何度も放映された映像を見てその恐ろしさを感じた覚えがある。そして、数年前に家を建てた両親が、住み家や財産を失われる驚きと恐れを感じたような記憶がある。

自然災害は、さけることができないのだろうが、ある程度自衛できるという。
新聞や雑誌によると、まず、自立のための水と食料、最適な避難場所の確認と確保、雨露をしのぐ設備、・・・、など、たくさんのことを指摘されるが、「どこから手をつけよう」と思うばかり。
重ねて置いたリビングの食器棚や本棚の天井に「突っ張り棒」を設置しろと言われて何年になるだろうか。会社では帰宅支援グッズが配布されたが、会社のビルにいる方が安全かもしれないと思いながら、帰宅ルートも確認していない。
今回も妻と「そろそろ我が家も災害対策が必要やなあ」と会話するだけに終わってしまった。

こんなことを考えているうちに
中国南部で大水害の報道があった。アメリカ中西部の洪水による損害のニュースも飛び込んで来る。
テレビの中で見る出来事が、自分にも降りかかってくる可能性があることは、わかっているのだがなかなか行動できない。こういう自分たちが結果として被害を拡大させるのだろう。
災害は、「忘れた頃にやってくる」と言うことわざがあったが、最近では「忘れる間もなくやってくる」あるいは「ついて行けないうちにやってくる」と思っておこう。

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